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YouTube の取り組み

YouTube が責任をもって選挙と市民活動をサポートする仕組み

2024 年は史上最大の選挙の年となり、世界人口の半数以上が国政選挙に投票することになります。有権者登録の方法や一番近い投票所の場所など、市民としての義務を果たすためのニュースや情報を求めて、世界中のユーザーが YouTube を視聴します。そのため YouTube は、情報を与えられた市民をサポートし、健全な政治的議論を助長していくための責任を負うものと考えています。この責任を果たすために、YouTube ではコミュニティ ガイドラインに違反するコンテンツ(選挙関連コンテンツを含む)を削除し、信頼できる情報源からの質の高い選挙のニュースや情報を検索結果やおすすめで見つけやすくし、選挙関連の有害な誤情報の拡散を低減するほか、YouTube パートナー プログラムを介して信頼できるクリエイターを優遇しています。YouTube のポリシーは全ユーザーが対象となり、表明している政治的立場、コンテンツの言語、コンテンツの生成方法に関係なく一貫して適用されます。

公平な政治・市民活動

YouTube では、ポリシー違反の選挙関連コンテンツをどのように削除していますか?YouTube のコミュニティ ガイドラインには、YouTube で許可されていないことについての明確なガイダンスが示されており、これらのポリシーに違反するコンテンツは削除されます。

選挙の誤った情報に関するポリシーには以下が含まれます。

  • 投票妨害 - 投票の時間、場所、方法、投票資格の要件について有権者を誤解させることを目的としたコンテンツ、または投票を著しく妨げる可能性のある虚偽の主張は禁止されています。例: 誤った投票方法(特定の電話番号にメッセージを送信するなど)を視聴者に伝える動画。
  • 候補者の適格性 - 現在の選挙候補者の被選挙権の要件や、現職政府職員の法的な適格性の要件に関して誤った主張を助長させるコンテンツは禁止されています。年齢、市民権、健康状態など、考慮される適格性要件は適用される国内法に基づきます。

  • 民主的な手続きへの妨害の扇動 - 民主的な手続きに対する妨害行為を他者に促すコンテンツは禁止されています。投票手続きを邪魔したり干渉したりする行為を促すコンテンツもこれに含まれます。

選挙など、あらゆる形式のコンテンツに適用されるコミュニティ ガイドラインには以下が含まれます。

  • ハラスメントに関するポリシー - 選挙スタッフ、候補者、有権者などの個人を脅迫するコンテンツは、ハラスメントやネットいじめに関するポリシーで許可されていません。
  • ヘイトスピーチに関するポリシー - 特定の属性に基づいて個人や集団に対する暴力や憎悪を助長するコンテンツは、ヘイトスピーチに関するポリシーで許可されていません。たとえば、人種、宗教、性的指向などの保護対象属性に基づく集団を非人間的に扱う政治集会の参加者を映すコンテンツなどがこれに該当します。

  • 改ざんされたコンテンツ - ユーザーの誤解を招くように技術的に操作または改ざんされ(前後関係を無視してクリップを切り抜く以上の操作が多い)、重大な危害を及ぼす可能性のあるコンテンツは禁止されています。たとえば、特定の公職候補者が選挙戦から撤退すると表明したように偽るために技術的に操作された映像などです。

  • 虚偽のコンテンツ - 過去の事象の古い映像を現在の事象のものであると虚偽の主張をすることで、重大な危害を及ぼす可能性のあるコンテンツは、誤った情報に関するポリシーで許可されていません。たとえば、国家元首が実際には容認したことがない暴力的な紛争を容認しているように見せる動画などです。* 暴力的で生々しいコンテンツに関するポリシー - 選挙スタッフ、候補者、有権者を狙った行為など、他のユーザーに暴力行為を促すコンテンツは、暴力的で生々しいコンテンツに関するポリシーで許可されていません。

  • なりすましに関するポリシー - 選挙候補者や政党など、特定の個人やチャンネルになりすますことを目的としたコンテンツは、なりすましに関するポリシーで許可されていません。

  • スパム、欺瞞行為、詐欺に関するポリシー - YouTube ユーザーを欺くことを意図した誤解を招くコンテンツは禁止されています。

  • 外部リンクに関するポリシー - Google のポリシーに違反し、重大な危害を及ぼす可能性のあるコンテンツ(選挙に関する誤解を招いたり虚偽が含まれたりするコンテンツ、保護対象グループに対するヘイトスピーチ、選挙スタッフや候補者、有権者に対するハラスメントなど)への外部リンクが含まれているコンテンツ。これには、クリック可能な URL や、動画内で口頭により他のサイトに誘導するなどの形式でリンクを共有するコンテンツも含まれます。

YouTube のポリシーに違反している可能性のある動画であっても、教育、ドキュメンタリー、科学、芸術(EDSA)に関するコンテキストを含むコンテンツである場合は、削除されずに残る場合があります。動画が EDSA に関する例外に該当するかどうかの判断には、動画のタイトル、説明、動画内の音声または映像で表現されているコンテキストなど、複数の要素が考慮されます。たとえば、EDSA の例外となる可能性が高い例として、ある人物が民主的な選挙において特定の年齢以上の個人が投票できないという虚偽の主張を行っているが、この主張が虚偽であることを動画、音声、タイトル、説明で明確に示しているコンテンツが挙げられます。

AI が生成した選挙に関する誤った情報への対処

生成 AI によってもたらされる課題は、YouTube では常に注視すべきものとなっていますが、不正行為者が選挙中に AI を悪用しようとする新たなリスクが生じていることも把握しています。AI では視聴者を誤解させかねないコンテンツを生成できてしまうこともあります。特に、動画が改変されている、あるいは合成によって作成されたものだと視聴者が気付かない場合、誤解する可能性が高くなります。このような懸念により適切に対処し、視聴しているコンテンツが改変されている、あるいは合成によって作成されたものであることを視聴者に伝えるために、次の更新の導入を開始します。

  • クリエイターによる開示: クリエイターは、本物に見える改変または合成コンテンツを作成した場合(AI ツールを使って作成したものを含む)、その情報を開示するよう求められます。これには選挙関連のコンテンツも含まれます。

  • ラベル付け: ポリシーに違反はしていないものの本物に見えるように改変または合成された選挙コンテンツにはラベルを付けて、コンテンツの一部が改変または合成されていることを視聴者に明示します。選挙に関しては、このラベルはクリエイター、政治的観点、言語に関係なく、動画プレーヤーと動画の説明の両方に表示されます。

    動画プレーヤーと説明パネルに追加されるラベルを表示するモック。

新たな問題に先手を打つ

ポリシー違反のコンテンツをできる限り迅速に削除するには、すでに禁止しているコンテンツに加えて新たな脅威を認識することが必要です。新たな問題がプラットフォーム上で広がる前に対応できるよう、YouTube のチームはこうした脅威を把握するための強力なプロセスを開発しています。YouTube では 2018 年に、インテリジェンス デスクを設立しました。これは、不適切なコンテンツや問題のある行動に関する新しい傾向を監視、検出し、早期に対応できるようにする内部チームです。

また、Google の Threat Analysis Group(TAG)と密接に連携し、YouTube での組織的な影響工作を特定した場合はそのチャンネルとアカウントを停止しています。これには選挙プロセスに干渉しようとする政府支援を受けたハッキングも含まれます。TAG を通じて、法執行機関や業界パートナーとインテリジェンス、ベスト プラクティス、脅威情報を共有しています。TAG では、YouTube などの Google プラットフォームで終了した組織的な影響工作キャンぺーンに関する情報を、月次のお知らせで開示しています。

YouTube はどのようにして信頼できる情報源からの選挙情報を見つけやすくしていますか?

選挙や市民活動などのニュースや情報トピックでは、正確性と信頼性が重視されます。そのため、YouTube のおすすめシステムには「信頼性」の概念を組み込んでいます。ユーザーが YouTube で選挙コンテンツを検索または視聴する際には、YouTube のおすすめシステムにより、検索結果、トップページ、[次のおすすめ] パネルに信頼できるコンテンツが優先的に表示されます。

YouTube ではコンテンツの関連性や更新時間、情報源の専門性など、さまざまなシグナルに基づき信頼性を判断し、YouTube が公式にニュースとして表示するコンテンツを選定しています。さらに、外部の評価者や専門家を通して、動画の正確性に関する意見やガイダンスを求めており、これらの情報も判断材料として重視しています。評価の担当者は世界のさまざまな地域の出身であり、 誰もが参照できる一連の詳細な評価ガイドラインに沿ってトレーニングを受けています。 .

ニュース機能により信頼できる提供元からの選挙関連ニュースを優先的に表示

地域によってはご利用いただけない場合があります

YouTube で信頼できる提供元からのニュースを優先的に表示するサービス機能は以下のとおりです。

YouTube のニュース コンテンツ動画再生ページ

  • モック表示です。説明のみを目的としています

さまざまな視点からニュースを掘り下げ、自分の意見を形成する視聴者の皆さんのために、YouTube の信頼性の高い提供元からのニュース コンテンツを幅広く集めた動画再生ページを開設しました。

トップページの「ニュース速報」

ニュース速報に値する大きな出来事が発生した場合、YouTube はニュースをいち早く届け、視聴者が信頼できる情報に容易にアクセスできるように配慮しています。このような場合、[ニュース速報] セクションがトップページに表示されます。ここには、国家レベルの重要な出来事に関して、信頼できるニュース提供元から投稿された関連動画が表示されます。

  • モック表示です。説明のみを目的としています。

検索結果の「トップニュース」

ニュース関連のトピックを積極的に検索する視聴者には、検索結果の上部近くに [トップニュース] セクションが表示されることがよくあります。ここには、信頼できる提供元による関連性の高いコンテンツが表示されます。

*モック表示です。説明のみを目的としています。

トップページの「トップニュース」

ニュース関連のトピックを積極的に検索する視聴者には、トップページの上部近くに [トップニュース] セクションが表示されることがよくあります。ここには、信頼できる提供元による関連性の高いコンテンツが表示されます。

*モック表示です。説明のみを目的としています。

背景情報を提供する情報パネルを表示して、ユーザーが YouTube 上のコンテンツについて十分な情報に基づいた意思決定を行えるよう支援

続報ニュース情報パネル

ニュースが刻々と報じられる状況では、質の高い動画をすぐに入手できないことがあるため、信頼できる提供元が掲載するテキストベースのニュース記事のへのリンクが関連する検索結果の上に表示される場合があります。

*モック表示です。説明のみを目的としています。

配信元への資金提供に関する情報パネル

ニュース提供元について詳細なコンテキストを提供するために、政府または公的な資金提供を受けている配信元についての資金提供に関する情報が表示される場合があります。

*画像、見出し、出典は、この機能の説明のために作成された架空のものです。

トピックのコンテキストに関する情報パネル

郵送投票など、誤った情報が発生しやすいトピックに関しては、より詳しいコンテキストを提供するために、検索結果の上部または動画の下に、信頼できる情報源からの基本的な背景情報を示す情報パネルが表示される場合があります。

*画像、見出し、出典は、この機能の説明のために作成された架空のものです。

選挙やその他の重要な政治的イベントの期間中は、信頼できる情報源が提供する情報を優先的に表示するよう追加措置を講じる

YouTube プラットフォームでは、信頼できる情報源からの情報を見つけやすくする機能が常に有効になっていますが、選挙やその他の重要な政治的イベントの期間中は追加機能をリリースする場合があります。

候補者情報パネル

選挙によっては、すべての連邦候補者に対して、政党などの追加情報が表示されることがあります。さらに、公式 YouTube チャンネルを持つ候補者については、そのチャンネルが特定の選挙に固定される場合があります。

大統領の候補者には、右側に拡大されたカードが表示されます。

*画像、見出し、出典は、この機能の説明のために作成された架空のものです。

投票情報パネル

視聴者が投票関連のトピックを検索すると、「有権者登録の方法」および「投票方法」に関する信頼できる情報へのリンクが表示され、Democracy Works など、特定の党に属さない第三者データ パートナーを利用した信頼できる情報源が示される場合があります。

*画像、見出し、出典は、この機能の説明のために作成された架空のものです。

選挙結果情報パネル

視聴者が選挙結果を検索したり選挙に関連する動画を視聴したりすると、AP 通信社などの信頼できる第三者を利用した Google の「選挙結果」機能へのリンクが表示される場合があります。

*画像、見出し、出典は、この機能の説明のために作成された架空のものです。

有権者のリマインダー

選挙期間中には、「有権者登録の方法」、「投票方法」、「投票所係員のボランティアをする方法」など、投票プロセスに関する最新の信頼できる情報へのリンクがトップページに直接表示される場合があります。

*モック表示です。説明のみを目的としています。

YouTube はクリエイター(ニュースや政治に関わるクリエイターや、あらゆる政治的立場の候補者を含む)にどのように報酬とサポートを提供していますか?

YouTube では、15 年以上にわたり YouTube パートナー プログラム(YPP)と呼ばれる収益分配モデルを提供しており、対象となるクリエイターに毎月分配金の支払いを行っています。この点が、さまざまなプラットフォームの中でも YouTube だけが持つ独自性となっています。

YouTube プラットフォームにおける収益化は、特別に与えられる権利です。クリエイターがコンテンツから収益を受け取るためには、YPP への参加を認められる必要があります。

YouTube パートナー プログラムの主な資格要件は、YouTube の収益化ポリシーを遵守していることです。これには、YouTube のコミュニティ ガイドライン利用規約Google AdSense プログラム ポリシーの遵守が含まれます。これらのポリシーは、個別の動画だけではなく、クリエイターのチャンネル全体に適用されます。各申請者のチャンネルについて審査を行った後、要件を満たしていれば参加が承認されます。

YouTube では、過去数年にわたり、スパマー、なりすまし、その他の不正な行為者によりシステムが被害を受けたり、資格要件を満たすクリエイターが付け込まれたりすることがないよう、収益化の要件を厳格化する対策を行ってきました。

このような独自のモデルを提供している YouTube には、自然な流れとして、長期にわたり責任をしっかりと果たそうとするインセンティブが生じます。広告主、視聴者、クリエイター、メディア パートナーの皆様は有害なコンテンツと関連付けられることを望みません。

YouTube パートナー プログラムが政治に関わるクリエイターや候補者をサポート

ニュースや政治に関わるクリエイターやあらゆる政治的立場の候補者などのクリエイターは、YouTube パートナー プログラムを利用すると、YouTube の機能やリソースをより有効に活用できます。これは視聴者により効率的にリーチしてつながりを深め、ビジネスやプラットフォームを維持および保護するのに役立ちます。以下のようなサービスが提供されます。

専任のパートナー チーム - 専任のパートナー マネージャーが政治的立場を超えて連携し、YouTube でのプレゼンス向上、視聴者へのリーチ、コミュニティとの交流を実現できるようサポートします。

収益化の機会 - 広告以外の収益源により、候補者がプラットフォームを維持できるよう支援します。

YouTube での政治広告

Google と YouTube では、政治広告に関連する各種コンテンツに関して、さまざまなポリシーを定めています。動画の政治的見解にかかわらず、一貫した基準ですべてのガイドラインを適用します。Google で表示される政治広告については、政治広告の透明性レポートをご覧ください。

Google 広告のポリシーと YouTube ポリシーが連携して、ユーザー、クリエイター、広告主に安全で有益なエクスペリエンスを確保

Google では、健全なデジタル広告エコシステムの実現をサポートするために、政治に関するコンテンツなどの多数のポリシーを定めています。これらのポリシーでは、Google(YouTube を含む)全体で広告に表示されるコンテンツを規定しています。これらのポリシーの詳細については、こちらをご覧ください。

YouTube に投稿した広告またはコンテンツに適用されるポリシー

YouTube 上のすべての広告は、Google の一部として Google の広告ポリシーを遵守している必要があります。また、YouTube の 収益化ポリシーには、クリエイターが収益化できるコンテンツが規定されています。つまり、これらのポリシーで、広告を配信できるコンテンツが規定されています。「広告表示なし / 制限あり」状態になるコンテンツの例として、個人やグループを辱めることに焦点を当てたコンテンツや、個人に対する攻撃、中傷、名誉毀損を行うコンテンツが挙げられます。 Google と YouTube のそれぞれのポリシーが連携し、ユーザー、クリエイター、広告主に対して安全で有益なエクスペリエンスを確保しています。

YouTube の広告 YouTube のコンテンツ
Google 広告のポリシー
YouTube コミュニティ ガイドライン
YouTube 収益化ポリシー

ツールとリソース

YouTube ブログから

2024 年選挙:

最近の選挙の公正性に関するポリシーの更新:

2022 年中間選挙:

2020 年選挙: