AI

YouTube は設立当初より、数百万人ものクリエイターが自身の言葉を伝え、世界中の視聴者にリーチし、ビジネスを成長させられる場を提供してきました。そして、大きな可能性を秘めた AI が新たな創造力を引き出し、コンテンツ制作に関する日々のタスクがより簡単になることに期待を寄せています。

YouTube は、AI を積極的に活用すると同時に、適切な安全対策の導入にも取り組んでいます。

チャンスを切り開く

YouTube が世界中の人々に新しい動画視聴体験をもたらして以来、何百万人ものクリエイターが YouTube で持続可能なビジネスを構築してきました。その過程で発展を遂げたクリエイター エコノミーが持つ意味とはどのようなものでしょうか?

テクノロジーとクリエイティビティの未来の詳細

次のようなクリエイターにとって、可能性は無限大です。

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独自のスタジオを運営している
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ライター、編集者、動画撮影者を雇用している
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何十億人もの人々を楽しませる最高品質のコンテンツを制作している
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次世代のクリエイターのサクセス ストーリーを築いている

さらなる効率化

AI を活用した新しいツールにより、コンテンツの作成がよりシームレスで効率的になり、クリエイターはじっくりと取り組みたいプロセスに時間を充てることができます。こうしたツールは、今後何か月も何年もかけてさらに進化を続けます。

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すでに生成 AI ツールを使用しているクリエイターの割合

出典: Radius、2024 年 5 月

人間の創造性を高める手段

YouTube は、人間の創造性を高めること目指しており、AI が人間の創造性に取って代わるものだとは考えていません。AI は次なるクリエイティブ革命であり、それによって YouTube の視聴者にもたらされる新しい体験に期待を寄せています。

クリエイターは、すでにさまざまなフォーマットにおいてイノベーションを実現し、斬新かつ関連性の高いコンテンツを作成できるようになりました。YouTube は、世界中のコミュニティに役立つ機能を提供することにより、新しい可能性の扉を開きたいと考えています。

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生成 AI を使用しているクリエイターのうち、クリエイティブ面での支援に活用していると回答した人の割合

出典: Radius、2024 年 5 月

責任ある AI に対する YouTube の取り組み

YouTube は AI が持つ可能性に期待を寄せると同時に、適切な保護機能や対策の導入にも取り組んでいます。YouTube のポリシーとプロダクトは、AI 時代の創造性を守り、支援するとともに、YouTube コミュニティの安全を守ることを目的としています。

YouTube のコミュニティ ガイドラインこれまでと同様、AI 生成のコンテンツを含む YouTube 上のすべてのコンテンツのルールを定めています。また、開示要件やラベル付けなど、AI コンテンツの扱い方を示す特定のポリシーも定めています。

YouTube では、クリエイターが改変または合成されたメディア(生成 AI で作成したコンテンツを含む)を使用して実物然としたコンテンツを作成した場合は、その旨を開示するよう求めています。その場合、動画の説明にラベルが表示されることがあります。またコンテンツが医療 / 健康、ニュース、選挙、金融のようなデリケートなトピックに関係している場合にも、動画自体にラベルが表示されることがあります。

さらに、顔や声などを含め特定可能な個人を模倣した AI 生成コンテンツや、その他の合成または改変されたコンテンツに対し、プライバシー侵害の申し立ての手続きを通じて削除をリクエストできるようにプライバシー基準を更新しました。該当するすべてのコンテンツが YouTube から削除されるわけではなく、こうしたリクエストを評価する際はさまざまな要因を考慮します。たとえば、コンテンツがパロディや風刺であるか、削除要請を行った人物が本人として特定可能か、あるいは公人や著名人を取り上げているかといったことが判断材料となります(最後のケースについては、より厳しい基準で判断される可能性があります)。

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ソーシャル メディアや動画プラットフォームに生成 AIコンテンツを責任を持って投稿するためのガイドラインを求めているクリエイターの割合

出典: Radius、2024 年 5 月
AI を活用したコンテンツ管理の仕組み

YouTube は、コミュニティ ガイドラインの適用にあたり、常に人間と機械学習テクノロジーを組み合わせて活用しています。このシステムでは、AI 分類器は違反の可能性があるコンテンツを大規模に検出する役割を果たし、審査担当者はコンテンツが実際にポリシー違反にあたるかどうかを確認します。AI は、YouTube のコンテンツ管理システムの速度と精度の両面で向上し続けています。

また、YouTube は、テクノロジー業界やメディア業界の企業と連携して、生成 AI に関してより広範な責任を果たすための誓約や基準を確立しています。これには、Tech Accord on Deceptive AI Election Content(欺瞞的な AI 選挙コンテンツに関する技術協定)C2PA含まれます。

パートナーシップ ファーストの取り組み

YouTube は、変化の激しい今日の状況において、クリエイターとパートナーの皆様が成長を続けられるよう取り組んでいます。これは、AI が持つ創造的な可能性を引き出すために必要なツールを提供しながら、顔や声などを含め、類似性の表現については自身で管理できるようにすることを意味します。

その目的を達成するために、YouTube は類似性管理技術を開発しました。これには、たとえば歌声をシミュレーションした YouTube 上の AI 生成コンテンツをパートナーが自動的に検出して管理できる、Content ID 内の新しい合成音声識別技術があります。さらに、クリエイター、俳優、ミュージシャン、アスリートなど、さまざまな業界の人々が YouTube 上で自分の顔が映っている AI 生成コンテンツを検出して管理できる新しい技術もあります。

YouTube は、AI テクノロジーがもたらす大きなメリットと YouTube コミュニティの持続的な安全とのバランスを維持できるよう、これからも進化と改善を続けていきます。

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